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◆解析!ロートアイアンとロートアルミの特徴と違いについて

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特注制作で門扉やフェンスをフォージマンで作りたい時に「ロートアイアン」又は「ロートアルミ」の2つの素材から選択することが出来きます。。見た目の仕上がりはどちらもほとんど変わりませんが、価格や素材の特性により経年による影響など色々と違いがあるためどちらにするか悩むところ。

ここではその違いの説明と用途に合わせてどちらを選ぶべきかを色々な情報で掘り下げながら検証します。

ロートアイアン

◇ まずはロートアイアンについて詳しく知ろう!

ロートアイアン

ロートアイアン,質問,疑問Q、ロートアイアンってなに? 

説明,答えA、日本では「錬鉄」「鍛鉄」と呼ばれるものです。

ロートアイアンは加工しやすい重厚感あふれる素材「鉄」を使ったアイアン・アートワークです。ロートアイアン(一般的にはアイアンワークと呼ばれる)とは元々ヨーロッパで発展したモノで日本では「錬鉄・鍛鉄」と呼ばれ発展しました。人間のモノづくりの中でもっとも古いもののひとつである鋳物と鍛鉄技術。腕の良い職人がひとつひとつ丁寧にハンドメイドで作り上げ工場製品では味わえないあたたかみのある雰囲気です。

鉄と鋼の違いはいを分けるのは、含まれている炭素量です。どちらも鉄鉱石から作られ、鉄と炭素から構成され炭素量が多い方が硬く強い性質を持ちます。純度の高い鉄は加工も難しく柔軟性に乏しいので、一般的にそのまま使われることはなく、意図的に炭素量を増やした合金を使用します。一般的な「鉄」というのはこの鋼のことで鉄に比べ、強度と靭性と呼ばれる粘り強さが優れており、加工もしやすいので一般的に用いられている合金です。

約46億年前に地球を形成した鉄は人間にとって必要不可欠なマテリアルです。鉄は宇宙の誕生と同時に誕生し、構造的に最も安定した元素と言われています。鉄は地球重量の約30%をも占め、その可採埋蔵量は約2,320億トンと他の金属と比べてはるかに占める割合が多く地球は鉄そのものと言っても過言ではありません。

「鉄」は生命の源でエネルギーを生み出します。他の元素と結びつきやすく合金化も容易で有機物とも結びつき生物の進化にも不可欠の存在となっています。酸素と結びついて生物の体内を移動して体内中に酸素を運びます。代表格が鉄タンパク質である血液中の「ヘモグロビン」で哺乳動物は酸素呼吸しますが鉄の力を利用し酸素をエネルギーとして使えるようにしているわけです。このように鉄は生物の進化において体内の酸素をエネルギーとして有効利用するとともに、余分な活性酸素を無害化してくれる相反の働きを持ち、生物の進化に不可欠の要素になっています。

ロートアルミ

◇ ロートアルミについて詳しく知ろう!

ロートアルミ

ロートアイアン,質問,疑問Q、ロートアルミってなに? 

説明,答えA、錆に強く軽いのでロートアイアンより使い勝手が◎
アルミの特徴は、「加工性」「耐食性」「通電性」「熱伝導性」「真空特性」が良く非磁性で低温にも強く光や熱を反射する性質を持ちます。重量に関してはは比重が鉄の1/3と軽いので大型門扉でも楽に開閉できる利点があります。大気中で自然に耐食性の良い酸化皮膜が形成され、自己防護するので優れた耐食性も持っています。製造に関しても鋳造、接合、再生がしやすいため今後もアルミ関連の加工品は増えると予想されます。

アルミニウムとして認識されたのは1782年にフランスの科学者ラボワジェが「明礬石(みょうばんせき)は還元が難しい金属酸化物である可能性が高い」という学説を発表した後、1807年にイギリスのデービーが明礬石を電気分解して得たものをアルミアムと名付け、これがアルミニウムの語源になりました。

◆ロートアイアンとロートアルミ|特徴の比較

デザイン性:
5/5
   強度:
5/5
  耐候性:
3.5/5
  コスパ:
5/5

◇ こんな方に「アイアン」がおススメ!

  • 鉄の重厚感や経過劣化による風合いや温かみのある味わいを楽しみたい本格派の人。
  • 装飾や細かいデザインにこだわりたい人。
  • なるべく安く購入したい人。

ロートアイアンのデザイン性

鉄の高い加工性は、鉄を柔軟に形状に合わせることができるため、デザインや機能性に富んだ製品の製造に適していますので独特な装飾や細部のデザインを可能にしています。

ロートアイアンの強度

非常に強固な素材であり、高い耐久性を持っています。鉄は比較的高い引っ張り強度や耐圧力を持ち、物理的な衝撃にも耐えることができます。そのため、ロートアイアンは重い物体を支える構造物や装飾品などに適しています。

ロートアイアンの対候性

鉄は錆びやすい素材として知られており、長期間屋外での使用は酸素や湿気との反応によりサビが発生することがあります。そのため、ロートアイアンの場合は定期的なメンテナンスや防錆処理が必要とされますが、適切な塗装や表面処理を施すことによって、耐候性を向上させることができるので簡単なメンテナンスで綺麗な状態と保つことが可能です。

ロートアイアンのコスパ

素材コストに関しては、鉄は一般的にアルミより高価ですが加工コストや既製品の装飾などが多いため、総合的にみると同じデザインでもロートアイアンの方が安く購入する事が出来ますのでコスパが高いと言えます。

デザイン性:
3.5/5
   強度:
3/5
  耐候性:
5/5
  コスパ:
2/5

◇ こんな方に「アルミ」がおススメ!

  • 機能性重視でメンテナンスなどの負担を軽くしたい場合
  • 重量的な問題がある場合
  • 塩害地域などサビの心配が高い場合

ロートアルミのデザイン性

アルミも加工性は高く、柔軟に形状に合わせることができますが、既製品の装飾の種類などがアイアンに比べて少ないため、表現できるデザインに少し制限があります。

ロートアルミの強度

軽量かつ強度がありますが、一般的にはロートアイアンよりも強度が低いとされています。アルミニウムは比較的低い引っ張り強度を持ちますが、その強度は軽量性とのバランスが取られています。

ロートアルミの対候性

アルミニウムを主成分とするため、耐候性に優れています。アルミニウムは酸素と反応して表面に酸化皮膜が形成されるため、自己修復的な性質があります。この酸化皮膜によって、アルミニウムは腐食やサビに強くなります。そのため、ロートアルミは屋外での使用に適しており、耐久性が高いとされています。

ロートアルミのコスパ

素材コストに関しては、アルミは安いですが必要な素材などがアイアンに比べて少ないため、総合的にみるとアルミの方が高くなります。ただし、メンテナンス費用などを考慮した場合長期的にはコスパが良いとも言えます。

◆結局どっちがおすすめ?ロートアイアン?ロートアルミ?

ロートアイアン,ロートアルミ

結論!どちらもおススメ(笑)
ですが、やはり『ロートアイアン』の風合いが個人的には好きです。

色々な技術が発展した今でも人々に愛され使用され続けるロートアイアン。その理由は他の素材にはない重厚感たっぷりの素晴らしい質感が理由です。また時と共に増す経過美はアイアンならではの味わいがあります。

一方、ロートアルミは特殊技術により見た目がアイアンそっくりで鉄のマイナス点である錆びのリスクと重量の問題を減らしているので機能性に重点を置く場合の選択肢としておススメです。

どちらもハンドメイドでしか表現出来ない魅力たっぷりの仕上がりですが、用途や求める要望によって選択下さい。

◆ロートアイアン・ロートアルミのオーダーメイド製作費用比較が出来ます。