

こんにちは!
カスタマーサービス担当、お客様の味方ヴィッキーです!
なんと今回は!あの日本の小説家・推理作家「下村敦史(しもむらあつし)様」に弊社の商品を使った新築の完成までについてインタビューさせて頂きました!

下村敦史さん
京都生まれの日本を代表する小説家・推理作家。第60回江戸川乱歩賞受賞の『闇に香る嘘』他、たくさんの素晴らしい作品を世に送り出す。
⇒下村敦史ウィキペディア
⇒下村敦史twitter



















★ビルダー:有限会社国際規格住宅研究所
下村敦史さんインタビュー
◆ 「家作り全体」についてお聞きしました。

こんにちは!
まずはお家全体についてお聞かせください。
一番拘られた場所はどの部分でしょうか?

どこも手抜きせず全力でした。
でもやっぱり書斎が一番の見せ場かなと思います。

それではその書斎で気に入っている点はなんでしょうか?

職人さんが”100年200年前からあるような書斎を”と作ってくれた部屋全体の雰囲気です。

芸術的なアンティークの雰囲気が詰まった書斎

ランプなどもたくさんあるし小物もいっぱいありますね。その中でもお気に入りのインテリアアイテムはなんでしょうか?

どれも全部気に入ってます。手抜きせずとことんやってやろうと。

探すのが難しかったアイテムとかありますか?

地下室のタイルと部屋の照明がやっぱり大変でした。
また部屋によってテイストが違って、ゲストルームはロココ調、マスターベッドルームはヴィクトリアン調で1階は宮殿っぽく。書斎は茶系のヨーロッパの図書館みたいな雰囲気があってそこに似合う照明ってなんだろうと?既製品の真鍮だときらびやかで僕の趣味じゃないなあと。
フランスの100年前のアンティークだと真鍮の色合いが重厚感あってリビングダイニングに使ってます。
書斎は真鍮のシャンデリアだとイメージと違うので、黒っぽいアイアンみたいな照明を色々探しててなかなかない中これだ!と思って見つけました。
◆ 選ばれた海外の「輸入照明器具」について


次に、照明を選定した基準や重要視したことはなんでしょうか?

部屋に似合って重厚感あるがものを探してました。最近はスチール等も増えていて実際手に取ると安っぽいかなーと思うものもあって。買ったはいいが使わなかったものもあって、重厚感は大切にしてました。

お部屋との相性はどのように考えましたか?

実際にこういう雰囲気にしたいという部屋の画像をたくさんもっていたので、それに買いたい照明を切り抜いて合成してみて雰囲気を見ました。

一番お気に入りの照明はとその気に入ってる点はなんでしょうか?

リビングダイニングの100年前のフランスのアンティークの照明と書斎の照明がこれはもう部屋にぴったり合ったなと!
書斎だとアイアンっぽくて重厚感あるものを探していて真鍮だとゴールドが強いかと思っていて、茶なのでそれにあうものがなかなかなくて。実際の写真を見た時、錆びたような色合いの雰囲気が「これだ!」と思いました。

実物見た感想は?

想像以上でしたね。商品の写真をみてよさそうと思って倉庫にある写真を見せてもらった時、実際の雰囲気がよく分かる写真でして「あ!これかっこいい!色といいエイジングの塗装といい書斎にピッタリだ」と思いました。
このシャンデリアは実物がなかったですが、ブラケットを見て雰囲気が分かりました。あ、やっぱりいいなと思いました。
触ってみてもアイアンのような重厚感がすごくて、職人さんもお気に入りで書斎にピッタリでこの書斎のためにあるんじゃないかと。これはもう最高でしたね!

弊社で取り揃えてほしかった照明や系統等ありますか?

あるものの中で気に入ったものを購入してたので、結構僕はもう満足してました(笑)
弊社でご購入頂いた輸入照明器具コレクション
◆ 続いて「ロートアイアン」についてお聞きしました。

アイアン商品は特注ですが、手順とか不安に思う点点はありましたか?

図面も含めて丁寧にメール頂いたので全くそんなことはなかったです。むしろこんなに打合せで丁寧にデザインしてもらえるんだなと。本当にミリ単位でして頂いて「あ、すごいな」繊細に出来るんだと思いました。

門扉は在庫品、フェンスは特注ですが特注分のデザインはどうやって決めましたか?

施工事例の中にたくさんデザインがあったと思うんですが、見てて良い雰囲気のフェンスがあって「あ、これいいな!」と思うもの。ただサイズ感がちょっと小さかったのでサイズが大きいものがあればいいな~というところから入りました。

こだわった点はあります?でも結構始めからデザインは決められてましたよね。

施工事例を見て気に入ったものを見つけてイメージはありました。そうですね~「何かが起こりそうな洋館にありそうなフェンス」をと!(笑)
ホラーゲームのバイオハザードとか(笑)ああいう洋館に惹かれるものがあって、お家の設計段階から考えてました。

アイアン商品の使用を決めた理由は?もともと使おうと思ってました?

門をどうしようかとなったときにアイアンしか頭になかったです。

やっぱりバイオハザードですか?(笑)

そうです(笑)
アイアンの大きな門があって~みたいな。やっぱり雰囲気が出ますよね。

他社さんと比較すると安くて不安というお声をたまに頂きます。不安ありませんでした?

実際に見て、「あ、これはやっぱり想像以上だなと」
ネットで門を探すとすごく高いんですよ。門だけにこの金額を使うのはさすがにな~と思っていたので、実物を拝見して、このクオリティで他社より圧倒的に安くて驚きでした。これは欲しいなと。
楽天あたりで昔見て、お気に入りに入れてて外溝はずっと先だったので記憶から消えてたんですが、照明を見に行った時に「あれ、この門。楽天にあったあれじゃない!?」となりました(笑)

鉄なので重いので心配される方がおられますが、使いにくい点等ありますか?

全くそんなことはないなと。やっぱり重かったら雰囲気があるかなと。 物事ってポジティブにとらえるかネガティブにとらえるかってのがあって。

これ本に書いてましたね!笑 しっかり読ませて頂きました。

まあ門扉も重かったら重かったで開ける時の雰囲気があっていいかなと(笑)
弊社で制作依頼頂いたロートアイアン作品
◆ 小説「ヴィクトリアンホテル」についてお聞きしました。


「ヴィクトリアン・ホテル」では高級ホテルが舞台で、照明やアイアン手摺やたくさんのインテリアの描写があり読んでてとても楽しかった。
またアンティーク系のデザインが好きな方はインテリアの参考になるのではと思いました。
今回お家を建てられご自身で商品をお探しになられたのが影響してるのでは?!と思いましたがどうでしょう?

そうなんですよ。もともとは担当編集者がグランドホテル形式のミステリーはどうですか?という提案で始めました。
グランドホテルは古典の映画で群像劇で何人かの人間が出入りする形式でそれをグランドホテル形式というんですが、それでホテルを舞台にしました。
僕が受賞した乱歩賞って帝国ホテルで授賞式が開かれてイメージとしては帝国ホテルをイメージしながら書いてたんです。内装がモダンな感じで書き始めたんですが、
あえてモダンにしなくてもヨーロッパのお城のような内装のホテルにした方が自分が今設計している家とピッタリあって書いてて楽しいんじゃないかと。

書いてるときにお家を建てられてたんですか?

そうです。だいぶ工事が始まってて好みが結構決まってました。ヨーロッパのホテルの写真を見るとヴィクトリアンなホテルはたくさんあって、どうせなら書いていて楽しいホテルにしようと思い、モダンなホテルからヴィクトリアンなホテルに変更しました。

読んでて色んな所にそういう描写が出てきて読んでて楽しいなって思いました笑 ストーリーとしての面白さはもちろん、内装を想像するのも楽しかったです。

そうですね、書いてて楽しかったです。 家は土地が限られていてヨーロッパの洋館の写真のようなとんでもなく広い部屋は難しいですけど、小説だと自由自在なので。笑 作中ではいいものをふんだんに使いました。

弊社のお客様も照明とかインテリアに興味がある方多いので、読んでて面白いなと思う部分があるかと思います。

そうですね、ビルダーさんもページを見て普通の小説では見る事がないクラウンとかモールディングとか出てきて「これは面白いですね」ってなってました。

2回読んだんですけど照明がトリックのキーになってるのに気づいたんですけど。

さりげない所にね笑 ちょっとした違和感がね笑

そう!引っかかったな~~と!
私が下村さんの本の好きなところはストーリーやどんでん返しもそうなんですけどやっぱり社会問題?テーマが興味深いなと。勉強になってます。いつもテーマを決めて書かれてるんですか?

作品によりますね。例えば「生還者」っていう山岳ミステリーの本があるんですが、それは編集者から災害から生き延びた人の話を書きませんか?という提案があってそこで「山で雪崩にしよう」ってなりました。先にテーマがあって舞台が決まった。
「ヴィクトリアン・ホテル」は編集者からグランドホテル形式のミステリーを書きませんかという提案があって豪華客船を舞台にとも思ったが最終的にはホテルに落ち着きました。
そこで実際に書き始めてヒロインが「優しさは呪いだ」という優しさについて悩んでいる登場人物が誕生したのでこの物語は優しさをテーマになるかなと、そう考えてからそれぞれの登場人物が優しさや善意に悩んでいるという設定が生まれました。
先に舞台があって書きながら設定が生まれました。
「同姓同名」なんかは犯罪者と同姓同名だったことで苦しんでいる人達の物語。
最初は登場人物全員同姓同名というアイディアがあってそれを物語にするとき犯罪者と同姓同名だったらというシチュエーションが思いついて、同姓同名がゆえにネットで叩かれてというテーマが生まれて。
これは最初からアイディアとテーマが一緒に出てきた感じです。
◆ 下村敦史さんがおススメする著書

弊社のお客さんへ、おススメの本は?

人の好みもあるし、色んなタイプの本があるのであれですが、例えばインテリアが興味があれば「ヴィクトリアン・ホテル」は雰囲気があっていいかなと。

下村敦史さんおススメの作品①
「ヴィクトリアンホテル」
伝統ある超高級ホテル「ヴィクトリアン・ホテル」は明日、その歴史にいったん幕を下ろす。ホテルを訪れた宿泊客それぞれの運命の行方は――? 『闇に香る嘘』『黙過』『同姓同名』など、話題作を次々発表する社会派ミステリの旗手がエンターテインメントを極めた、感動の長編ホテルミステリー! !

「同姓同名」は勝負作ですね。登場人物が全員同姓同名で「大山正紀」でそれが10人以上出てきます。

下村敦史さんおススメの作品②
「同姓同名」
登場人物全員、同姓同名。 ベストセラー『闇に香る嘘』の著者が挑む、前代未聞、大胆不敵ミステリ。 大山正紀が殺された。 犯人は――大山正紀。 大山正紀はプロサッカー選手を目指す高校生。 いつかスタジアムに自分の名が轟くのを夢見て練習に励んでいた。 そんな中、日本中が悲しみと怒りに駆られた女児惨殺事件の犯人が捕まった。 週刊誌が暴露した実名は「大山正紀」――。 報道後、不幸にも殺人犯と同姓同名となってしまった“名もなき”大山正紀たちの人生が狂い始める。

京都の人だと「告白の余白」も面白いかも。京都の真ん中の腹黒とか嫌味とかそういうものが出てくるミステリーです。
担当編集者が祇園のお店で育った生粋の京女で「京都の閉鎖性とか腹黒とか嫌味とかをテーマに書きませんか」という提案があって書いた作品。
どちらかと京都の読者からは結構好意的な感想を頂いて逆に京都外の方からは京都の方に失礼でないかとか、怒られました笑
京都人に読んで欲しい京都本にノミネートされ、京都で評価されたのも嬉しかった。

下村敦史さんおススメの作品②
「同姓同名」
高知で農家を手伝う北嶋英二の双子の兄が自殺した。「農地を祇園京福堂の清水京子に譲る」と書かれた遺書を持ち英二は京子を訪ねるが、彼を兄と間違い〝失踪した恋人〟との再会を喜ぶ姿に真実を伝えられない。ところが翌日、京子と職人の密会が発覚。京子は兄を愛していたのかそれとも――。ここは腹黒の街。美しき京女の正体を〝よそさん〟は暴けるか。

電子書籍と本作者としてはどちらの購入が嬉しいですか?

作家としては発売直後に書店で単行本を購入してもらうのが一番嬉しいですね。重版がかかると作家としても出版社としても嬉しい!
電子書籍は、実売なので買われた分だけ印税として入ってきます。単行本が重版されなければ電子書籍の方が嬉しいです。
ただ文庫本が出てると文庫本が嬉しいです。単行本はもう重版されず在庫がなくなるだけなので。

ネットで注文より書店で買う方がいいですか?

売れてるといい所に置いてもらえるので書店の方が嬉しいですね。

応援したい作家さんがいたら発売直後に書店で買うのがベストですね!
インタビューを終えて

始めてのインタビューうまくできましたでしょうか?
インタビュー時、録音するのを忘れていて下村さんに気付いて頂きました(笑)
お家は全て見学させて頂き「すごい!」しか言葉が出ませんでした。
また家作りのこだわりと思いを直接お聞きし、どのお客様もきっと同じような思いなのかと思うとより一層素晴らしい商品・サービスを提供したいと思いました!
インタビュー後しばらく経過しましたがその間に新刊も出ております♪
新刊の出るスピードすごく早いです!